朝のひとこと

松涛会グループでは、拠点ごとに朝礼時に3分間スピーチを実施しています。
スピーチは自由。ここではスピーチの中からひとつを掲載します。

はまゆう苑 若松栄一郎

 ずいぶん前の夏の出来事です。まだ小さかった長男と夕方、散歩をしていた時、自転車に乗った3人の青年に出会いました。信号待ちをしている時、彼らの会話が耳に入ってきました。「もうお金が残ってない。今日の夕食と泊る所どうする」そんな会話でした。気になったので声をかけました。彼らは自転車で日本一周中の大学生でした。福岡を出発して日本をほぼ一周し、ゴールの福岡まであと一歩と言うところでお金が尽きたとの事でした。
 それならとうちで夕食をご馳走し泊まってもらう事にしました。食事をしながらいろんな旅の話が聞けました。
 3人のリーダー格、名前はオウジ君と言いました。彼は薬学部に在籍しており、このまま薬剤師になるか、医療を目指すものとして医学部に転入して医師を目指すか迷っており、そのために自分自身を見つめなおす為の旅だと言っていました。一期一会。現在、オウジ君が薬剤師になったのか医師になったのかはわかりません。しかし、その時オウジ君は言いました。「この旅でわかった事は、ペダルを踏めは自転車は前へ進む。足を踏み出せば人は前へ進む、という事」。単純な言葉ですが、旅の経験に裏付けされ、体からあふれ出たような言葉は、私の心にしみわたりました。嫌な事やつらい事があると、私はすぐに立ちどまったり、後ろ向きになったりします。そんな時、ふと彼のその言葉が頭に浮かびます。
 夏が来るたび、彼らの事を思い出します。そして医師になったオウジ君の姿を思い浮かべます。

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