朝のひとこと

松涛会グループでは、拠点ごとに朝礼時に3分間スピーチを実施しています。
スピーチは自由。ここではスピーチの中からひとつを掲載します。

特別養護老人ホームフロイデ金比羅  河根 久恵

 私の好きな雑誌の今月号のテーマに「心に響く言葉、との出合い。」というタイトルがついていました。多くの著名人が出合った、印象に残っている言葉をエピソードと共に紹介する、というものです。
 小説や絵本、漫画の中の言葉、直接他人からもらった言葉、映画やドラマの登場人物のセリフ……様々に載っていて、もちろんそれらは、気持ちを整えることができる、ポジティブな言葉として紹介されていました。
 読み進めながら「言葉というのは、発した途端に自分のものではなくなるのだなあ」と感じました。他人の心に残り、気持ちを前向きにする。もしかすると、発言者はそれを意図していないかもしれません。ですが、他人の心に残した言葉は、いくら発言者であろうとも、自由に取り戻すことはできません。そしてそれは、ネガティブな言葉の方がより強く言えるように思います。
 日々の中の、私の発言について「そういうつもりではなくて……」と訂正したいことが起こっても、受け取った人の中にある、私が残した言葉は取り戻せた試しがありません。
 言いたいことを言いたいだけ言う。それは確かに、スッキリすることもあります。でも、どうせなら、良い形の言葉を残せる成熟した大人になりたい。雑誌を隅から隅まで読んで、心新たに思いました。

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