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医療通信

朝の一言

  • カテゴリー:安岡病院
  • 投稿日:

皆さんおはようございます。医局の三原です。
 今回、女子サッカーの日本代表である「なでしこJAPAN」が、世界の頂点に輝くという快挙を成し遂げました。
 東日本大震災や原発事故で沈みがちとなっていた私たち日本人に、大きな感動と勇気、そして希望を与えてくれ、また世界の人々にも、どんなに辛く苦しくとも決してあきらめず、心をひとつにして戦うという日本チームの姿に、深い感銘と称賛の気持ちを与えたのはご承知の通りです。
 今日は、朝の一言としてチーム名「なでしこ」という言葉に考えを巡らせてみたいと思います。

 「なでしこJAPAN」という呼び名は、一般公募により決められたということですが、多分「大和撫子」=「理想の日本女性」という印象から採用されたものと思われます。
 ただ、この「大和撫子」という言葉を辞書で調べてみますと、「何事にも控えめな」とか「清楚で可憐な美しい女性」を意味する言葉で、昔は男性から見た「日本女性の理想像」としてよく使われていたと記載されています。しかし、終戦後は、世相が変わった為か、あるいは女性の「生き様における価値観」が変わった為か、この「大和撫子」という言葉は、現在ではほとんど使われることはないとのことです。
 このように、どちらかといえば「か細く、弱弱しい」という印象の「なでしこ」という言葉が果たして日本女子サッカーチームの名称としてふさわしいのかと疑問に感じないわけではありませんが、「大和撫子」という言葉に「清楚で可憐な美しさ」という以外に、「辛抱強い」「いざという時にはしっかりしていて、男を助け、家を守ったりできる」等、「凛とした女性」を指すとも書かれています。とすると、「なでしこJAPAN」というチームの名称は、「辛抱強く、決して諦めずに困難に立ち向かう」チームを表しており、「日本女性を賛美する」素晴らしい名称であると言えます。
 それにしても、サッカーのみならず、柔道やレスリング、マラソン、バレーボール等、スポーツでは最近、男性よりも女性の活躍の方が目覚ましく、「逞しい日本女性」といった印象です。一方、男性はと言いますと、日本ではスポーツ以外でも何事につけ、時代と共に次第に弱く、か細くなってきている感もあり、私も肩身が狭くなっているように感じているところです。

朝の一言(2011.7.20)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。

安岡病院
院長 三原桂吉

 

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