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医療通信

朝の一言

  • カテゴリー:安岡病院
  • 投稿日:

日本医療機能評価機構受審の準備をしながら、時々思い出していた言葉があります。
小説家の村上春樹氏が「走ることについて」書かれた本があります。
あるマラソンランナーがインタビューで「マラソンのレース中にあなたは何を心の中で唱えながら走っていますか?」と問われた時に答えた言葉です。原文は英語ですが、日本語に訳すと「苦痛は避けがたいが、苦悩には選択肢がある。」となります。「レースからくる苦痛は避けがたいけれど、その苦痛をどのように捉えるのかは、自分に選択肢がある。」と彼は心の中で唱えながら、42.195kmを走りきるようです。
この言葉を医療の現場で置き換えてみますと「癌や認知症、神経難病に選ばれたことは避けがたいけれど、それらの病を抱え苦悩しながらもどのように生きるかは、選択肢がある。」となるかと思います。選択肢を可能性、希望と言い換えても良いかもしれません。
医療人として、患者様やご家族の生きる選択肢を広げるお手伝いができ、難しいことですがそれが自身の生きがいとなればこれに勝るものはないかもしれません。
毎朝、当院で唱和している「あなたの歓びが私の生きがいです」という松涛会グループ全体の理念は、このことを言っていると思っています。
来週は、待ちに待った日本医療機能評価受審日がやってきます。受審は避けがたいけれど、当院のありのままのケアをみてもらえれば、道は開けると思います。それぞれの持ち場で、最善を尽くしましょう。

朝の一言(2012.8.1)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。

 

安岡病院
副院長 戸田健一

 

99-1

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