社会医療法人 社会福祉法人 松涛会

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医療通信

朝の一言

  • カテゴリー:安岡病院
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 私は、年が明けると60歳になります。
子供の頃、親戚の家に還暦のお祝いに行ったことがありました。その方は、赤いちゃんちゃんこを着て、穏やかな笑顔で座っていました。その方を見て私も笑顔になったのを覚えています。
自分がその年になり、「あんなに穏やかな表情をして周囲を和ませているのだろうか」と日々の自分の行動を考えています。
「年はとるものではなく、重ねていくもの」と思いながら、自分を磨いて自己研鑽できる人でありたいと願ってきました。
「体力や記憶力は落ちても、年齢を重ねた人にしかできないこと、わらないことがある」と思っています。
還暦は干支が一巡し、起算点となった年の干支に戻ることだそうです。人生の先輩達にそれらを学びながら、後輩達に伝えていこうと気持ちを新たに60歳を迎えたいと思います。朝の一言(2012.12.3)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。安岡病院6病棟
介護福祉士 岡田美代子

 
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朝の一言

  • カテゴリー:安岡病院
  • 投稿日:

養母について

 

我が家には、95歳になる夫の養母がいます。
先日、その養母のヘルパーさんと夫の間に、介護に対する思いにズレが生じ、話し合う機会があったようです。
ヘルパーさんは限られた時間の中で、お湯はり〜着替え〜入浴〜風呂掃除をしてくれます。
独居で2度の骨折から養母は足腰も弱り、部屋の中で転ぶ事も多くなりました。誰かが来て様子を見てくれるだけでありがたいのに、嫌がる養母をなだめる事から始まり、風呂に入れてくれ、それを短時間で完了されるプロ中のプロです。
一方夫は、最近椅子やベットから動かず、自分でできる事も何かと人を頼り、何もしなくなった養母を見て「自分でできる事は自分でするように」と叱ります。
ヘルパーさんは、養母ができる事もすべて介助してくれるため、本人もそれに頼るようになり私たちにもそれを求めるのです。そんな養母の介護について夫がヘルパーさんに、もう少し介助を減らし見守りをして欲しいとお願いしたのです。時間的に難しい事は分かっていても、せめて自分でできる事は自分でさせて欲しい思いを伝えたかった様です。
長年たばこ屋を営み、元々自立心の強かった養母は、95歳になった今でも毎朝シルバーカーを押してヨロヨロと自宅の1階にある店へ降りてきます。
店にいる間も、介護保険のサービスをフルに使いそれなりに忙しい毎日を過ごしています。
確かに95歳の要介護4の老人です。身体もきついし、年相応だった健忘も最近は日常の色んな事を忘れ、介助が必要です。
日頃はそんな無気力な養母に夫は何とか日常を思い出させようと、服の脱ぎ着・下膳・ズボンの上げ下げ・日めくりカレンダーめくり・日記など、時間はかかっても自分でする様言います。
それに対し養母はため息をつき「はー。死んでしまいたい」「つらいばっかりだ」と言いながらも「そうだな、頑張らないと」と必死で自分の足で歩き、渾身の力でパンツをはき、読むのに一苦労する日記を書いているのを見ると、最近は感動すら覚えます。
3年前嫁に来た時は、そういう夫をとても冷淡だと思っていました。ですがこの3年、夫と養母のやり取りを見るうちに、自分でも気づかないうちに心境が変化していました。
徐々にできる事が少なくなる中でできる事をさせ、老いを受け止め、人生の終わりがその人の生き様だとするなら、その最後に向けてエールを送っているのだと思います。そういう生き方もあると教えてくれます。
そんな状況で日々挑む養母を今では尊敬し、それを見守る主人にご苦労様と言いたいです。
そして夫の願いを理解し、快く受け入れてくださったヘルパーさんは10年前お風呂介助に来るたびに、変わり者の養母に何度も追い返されていた事を懐かしく話してくれ、養母のよき理解者として今日もお風呂介助に来てくれる事に感謝します。

 

朝の一言(2012.10.25)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。

 

安岡病院地域連携室
平樂寺千賀

 

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朝の一言

  • カテゴリー:安岡病院
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入職して半年が過ぎました。日々の業務に慣れつつありますが、最近は休日も勉強会に参加し、自分の時間が確保できず、忙しいと感じることが多くありました。そんな時に、ふとインターネットで見かけた言葉があります。

「世間の人が忙しいという、その半分は無駄に忙しい思いをしているものだ。」
(曹洞宗 峨山禅師)

本当に忙しい時は、「充実感」に溢れているものです。しかし、無駄が沢山含まれている時の忙しさは、「心が亡びる」という文字通りの意味になってしまいます。
無駄な仕事をなくす、自分がやらなくても良い仕事を誰かに移管する、段取り・集中力強化でスピードアップ等、様々な対策が考えられますが、最も重要なのは、「この忙しさは何の為なのか?」を自問することではないでしょうか。自問しながら、仕事をこなしていくことで、「無駄」を「充実」へと変化することができると考えます。
「忙しさ」を自分を成長させる糧として、今後も成長していきたいと思います。

朝の一言(2012.10.17)より
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安岡病院リハビリテ―ション科
理学療法士 大谷夏姫

 

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朝の一言

  • カテゴリー:安岡病院
  • 投稿日:

私は、毎月第3土曜日にリハビリ室で患者様と作業活動をしています。1時間30分くらいの時間でどんなことをしているかと申しますと、屋上庭園で獲れた野菜からカレーやスイートポテト等、料理をしたり、クリスマスや七夕飾りを作ったり、皮細工で小さな動物を作っています。
作業には、手を使って試行錯誤しながらイメージを具体化し、他の人と一緒に何かをする時間を共有したり、心や体にも意味があると思います。
前任者から引き継いでもうすぐ1年が経過します。
私が気をつけている項目があります。①安全②雰囲気③皆で参加④良かったことを探す⑤ゴミを出さない・つくらない⑥無駄にお金をかけないで夢中になれる⑦何でもやってみる⑧やはりやって良かったという気持ちにさせる、等。
そして、⑨こんなことをやってみたら?という助言をどなたからでもお待ちしています。よろしくお願いします。

朝の一言(2012.9.12)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。

 

安岡病院リハビリテ―ション科
作業療法士 稲垣久美子

 

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朝の一言

  • カテゴリー:安岡病院
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庭作り

9月に入り、朝夕、涼しさを感じます。
夏の日々は、通勤時、アスファルトの照り返しに閉口していましたが、病院に着くと玄関横で夏の日差しに負けず、色とりどりに咲く松葉ボタンに生気をもらっていました。
また、各病棟の生け花もいつも工夫されていて楽しみです。患者様のご家族からも「安岡病院はいつ来ても花が溢れていますね。」とお褒めの言葉を頂くことが数多くあります。
病院のようにはいきませんが、我が家も来年の春に咲く、ビオラやパンジーの為に土づくりに取りかかろうと思っています。

朝の一言(2012.9.10)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。

 

安岡病院7病棟
介護福祉士 新居輝代

 

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