介護職員 林 秋枝
学生時代は、グループホームで働くことを希望していましたが、教員の勧めもあり基本的なことを学ぶために、実習施設でもあり色々な機能を持った松涛会グループに就職しました。
実習中にスタッフの方の利用者の方に接する姿がとても印象的で、高齢者の生活スタイルに寄り添える環境だなと思いました。私は新卒で就職しましたが、上司が色々と気にかけてくれたので安心感がありました。
職場のスタッフの半数近くが中途採用者です。社会人経験のある新卒の方もいますし、他の施設で経験を積まれた方など色々なキャリアを持った方がいます。中途採用の方が多いので、色々な価値観をもった方が働いています。
私は新卒で就職して、この老人保健施設コスモスのことしか知らないので、色々な方の新しい意見に戸惑うこともありますが、新たな気づきを得ることもたくさんあります。
患者さんへの笑顔やタッチング、コミュニケーションはもちろんですが、コロナ禍で面会ができない家族とコミュニケーションをとることを大切にしています。利用者さんを入所させている家族の様々な事情をくみ取り共感し、その家族への声かけやねぎらいなどの気づかいも大切にしています。
また人間関係で悩んで辞めたくなったこともありますが、「人間関係はどこへ行っても同じだ。自分が考え方を変えればよいのだ」と気づいてからは、色々と悩んでいたことが吹っ切れ、今ではとても仕事が楽しくなりました。
姉は保育士で子供たちの成長を見守っていく仕事です。大きくなった子供たちからいつまでも「せんせ~い」と声をかけられるのをとても羨ましく思っています。反対に、私は高齢者方々の介護を通して人生の大切な時間に寄り添い、その人が生きてきた道、人生の大切さについて身をもって感じることができ、本当にたくさんのことを教わりました。
看取りの経験が少なかった頃や転倒事故などがあった時には、辛い思いや不安、もう少し何かしてあげられたのではないかと思い悩んだこともあります。しかし色々な経験を積んだ今では、私は「介護福祉士」という仕事に誇りを持っています。今後は、喀痰吸引や経管栄養などができるように、喀痰吸引研修受講し資格取得をめざしています。そして介護福祉士としてさらに色々な経験を積んでいきたいと思っています。