朝のひとこと
松涛会グループでは、拠点ごとに朝礼時に3分間スピーチを実施しています。
スピーチは自由。ここではスピーチの中からひとつを掲載します。
特別養護老人ホームはまゆう苑 中塚 三恵子
まだまだ元気でいてくれると思っていた祖父が昨年、突然他界しました。
花屋がギブアップを出すほどのお花が届き、近くの小学生も参列してくれました。
その時に、久しぶりに祖父の兄弟たちに会いました。
大叔父は能やお謡いの先生をしています。
故人を見送るお謡いは心にしみ、悲しみの私達を慰めてくれるようで、涙があふれてきます。
また、お茶の先生をしている大叔父もいて、法事のたびにお茶をたててくれました。
その後も、お謡いの会の手伝いや、お茶を飲みにおいでと誘ってもらい祖父が繋いでくれた縁だと思い行くことにしました。
恥ずかしながら初めて触れるものばかりで、お茶は想像以上に奥が深く、掛け軸やお花、料理、茶碗や道具、音も楽しませるおもてなしでした。
そして、お客はそれに気づかなくてはいけないと言われました。
掛け軸には「清浄楽」と書かれてありました。
清らかな心を持ちなさいと。
いろんな事を教わりました。
真面目で几帳面で周りの人の為に尽くしてきた祖父。
そんな兄である祖父に相当厳しく教育されたと口を揃えて言う大叔父大叔母たち。
それぞれの生き方は皆かっこよく、尊敬するとともに自分もなにか誇れるものができるよう努力したいと思います。