- 院内施設紹介
- 緩和ケア病棟
緩和ケア病棟(西ウイング棟4F)
がんによる様々な症状を緩和する事によって、その人らしく生きて頂くための援助を実践しています。患者さんのつらい痛み、息苦しさ、倦怠感、食欲不振などの症状を和らげ穏やかに安心して過ごせるようにケアを致します。
緩和ケア病棟は一度入院したら退院できない場ではありません。緩和治療により体や心のつらさが和らぎ可能であれば自宅へ帰ることもできます。
また医師・看護師・介護職員・リハスタッフ・栄養士・薬剤師・医療相談員・事務職員・ボランティアがチームとなり積極的に入院生活を支援します。毎週のお茶会や季節の行事を取り入れて、温かなふれあいや会話を心がけています。
緩和ケア病棟は、一般の病棟に比べて、病床あたりのスペースを広くしています。また、看護スタッフの数も多く配置されているために、より充実した看護をおこなうことができます。
緩和ケアとは
生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対するケアです。
痛みや呼吸困難などの身体的苦痛、心理社会的な問題、スピリチュアルな問題に対してきちんと対処することで、人生と生活の質を改善するためのケアを意味します。
ご利用までの流れ
はじめに ご利用にあたっての要件(対象となる方)
がんに罹患されている患者で手術や抗がん剤などの治療が効果をあげないと判断され、緩和ケアを望む方であれば入院の対象となります。
ステップ1 まずは、お電話にてご相談ください。
- 安岡病院 患者支援センター
- TEL.083-262-3020(直通)
- FAX.083-258-1155(直通)
- 【受付時間】平日9:00~17:00 土曜日12:30まで(日曜祝日休み)
緩和ケア病棟の基本方針
1. 満足(Satisfaction)
患者に対して、苦痛(特に疼痛)緩和を最優先し、満足できる生活を心がける。
2. 援助(Support)
家族に対して、医学的、精神的、社会的援助を行う。
3. 活性(Activity)
患者は、病気の診断、検査・治療の効果と危険性、他の治療法について、わかりやすい言葉で十分な説明を受け、医療の内容を十分に理解し、同意の上で、適切な治療をし、自分の意志で医療を受ける権利があります。
また、セカンドオピニオンとして、他の医療機関の意見を聞くことができます。
4.情報に関する権利
患者は、差別されることなく公平で最良の医療を受ける権利があります。
5.プライバシーの権利
患者は、医療上得られた個人の情報やプライバシーを護られる権利があります。
6.医療に協力する責務
患者は、医師・看護師・介護職員などと協力して、病院の規則を守り、提供される医療を受け、できるだけ健康的な生活習慣を身につける責任があります。他の患者の治療に支障を与えないように配慮する責務があります。
- 癌に対する積極的な治療は行っていません。すなわち抗癌剤投与、放射線治療は行いません。
- 輸液は最低限度にとどめ、可能な限り経口でとってもらうようにします。
- 感染があれば、抗生物質などを投与します。
- 鎮痛のために、種々の薬剤(モルヒネを含め)を使用します。
- 入浴、散歩、外出は積極的にすすめます。
- 症状改善が長期期待されるときは、一時退院が可能です。(外来受診、近医紹介、訪問看護などで対応します。)
レスパイト・ケア
在宅ケアで家族が看護、介護に疲れた時に患者の短期入院(1週間ないし、10日間くらい)も可能です。
ボランティア
毎週金曜日午後3時より、緩和ケアボランティアによるお茶会を行なっており、もう10年間継続しています。
ピアノ、バイオリン、オカリナ、マンドリン演奏や参加者で合唱など行っています。
行事
クリスマス会、夏祭り等、季節に合わせた行事を行っています。