入院を希望される場合は、医療ソーシャルワーカーや医師・看護師と相談のうえ、入院予約をしてください。尚、ご不明な点やご質問がございましたら、下記まで、お気軽にお尋ねください。
<安岡病院・医療・介護相談室>
083-258-3711(代)
083-258-2590
【受付時間】平日9:00~17:30
土曜日13:00まで(日曜祝日休み)
緩和ケアとは?
生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対するケアです。
痛みや呼吸困難などの身体的苦痛、心理社会的な問題、スピリチュアルな問題に対してきちんと対処することで、人生と生活の質を改善するためのケアを意味します。
対象者
がんに罹患されている患者で手術や抗がん剤などの治療が効果をあげないと判断され、緩和ケアを望む方であれば入院の対象となります。
緩和ケア病棟のご紹介
がんによる様々な症状を緩和する事によってその人らしく生きて頂くための援助を実践しています。患者のつらい痛み、息苦しさ、倦怠感、食欲不振などの症状を和らげ穏やかな生活を家族と安心して過ごせるようにケアを致します。
また医師・看護師・介護職員・リハスタッフ・栄養士・薬剤師・医療相談員・事務職員・ボランティアがチームとなり積極的に入院生活を支援します。毎週のお茶会や季節の行事を取り入れて、温かなふれあいや会話を心がけています。
緩和ケア病棟は、一般の病棟に比べて、病床あたりのスペースを広くしています。また、看護スタッフの数も多く配置されているために、より充実した看護をおこなうことができます。
緩和ケア病棟
緩和ケア病棟の基本方針
- 1. 満足(Satisfaction)
- 患者に対して、苦痛(特に疼痛)緩和を最優先し、満足できる生活を心がける。
- 2. 援助(Support)
- 家族に対して、医学的、精神的、社会的援助を行う。
- 3. 活性(Activity)
- 医療チームが専門性を活かし、活気を持ってやり甲斐のある仕事をする。
- 4. 啓発(Education)
- 地域、社会へ情報を提供し、互いにフィードバックしあう。
- 癌に対する積極的な治療はしません。すなわち抗癌剤投与、放射線治療はしません。
- 輸液は最低限度にとどめ、可能な限り経口でとってもらうようにします。
- 感染があれば、抗生物質などを投与します。
- 鎮痛のために、種々の薬剤(モルヒネを含め)を使用します。
- 入浴、散歩、外出は積極的にすすめます。
- 症状改善が長期期待されるときは、一時退院が可能です。(外来受診、近医紹介、訪問看護などで対応します。)
入院サービス
緩和ケア病棟36床です。
個室17部屋は、すべて海に面しベランダが有ります。
・特別個室 - 1部屋
・個室 - 16部屋
・2人部屋 - 2部屋
・多床室 - 4部屋
テレビ・冷蔵庫・カギ付き床頭台・洗面台はどのお部屋にもありますが、特別個室では風呂・シャワー・トイレ・洗面・キッチン・冷蔵庫に加え、ベットにいらっしゃっても外の海が見える様になっており、患者さんが、ご自宅で過ごしている様な雰囲気をつくっています。
他にも応接室(ラウンジ)、家族室(宿泊可)、家族用キッチンなどの設備も充実しており、すべての部屋はプライバシーが守られるように配慮しています。
また、痛み、呼吸困難、吐き気、不眠、全身倦怠などに対して、可能な限り楽になるように努め、
食事、入浴、清拭、体位変換、排便排尿、散歩など細かく対処します。
レスパイト・ケア
在宅ケアで家族が看護、介護に疲れた時に患者の短期入院(1週間ないし、10日間くらい)も可能です。
ボランティア
毎週金曜日午後3時より、緩和ケアボランティアによるお茶会を行なっており、もう10年間継続しています。
ピアノ、バイオリン、オカリナ、マンドリン演奏や参加者で合唱など行っています。
行事
クリスマス会、夏祭り等、季節に合わせた行事を行っています。
思い出を語る会
毎年1回、緩和ケア病棟でお亡くなりになられた家族の方をお呼びし、病棟スタッフと故人を偲ぶ会を催しています。