特殊疾患病棟とは?
特殊疾患病棟は、主として長期にわたり療養が必要な重度の肢体不自由者・脊髄損傷等の重度障害者・重度の意識障害者・筋ジストロフィー患者・または神経難病患者が入院するための病棟です。
対象者
パーキンソン病・脊髄小脳変性症・筋委縮側策硬化症等の長期の療養が必要な神経難病の方や脊髄損傷等の重度障害者の方、重症意識障害の方を対象としています。
特殊疾患病棟(東2病棟)の紹介
病床数は44床です。各床に酸素吸入器・吸引器の設置が可能です。
人工呼吸器装着・気管切開・胃瘻経管栄養など医学的管理の必要な方々が安心して生活していただけるよう、患者に合わせた症状の緩和や環境の工夫をおこなっています。また、神経難病の方を在宅でケアされている家族に対し、心身の負担を軽減しリフレッシュしてもらうことを目的としたレスパイトケアを積極的に取り入れております。入院療養中の方も一時短期退院など、患者・家族の希望に沿った在宅療養支援を行っております。
特殊疾患病棟(東2病棟)



基本方針や理念等
1.安全で、質の高い看護・介護の提供を行い、患者の生きる力を支えます。
2.在宅生活への支援と、穏やかな療養環境の提供に努めます。
患者の変化する状況にすばやく対応できるよう、神経難病疾患・治療・看護・介護知識の習得に励んでいます。特に、呼吸管理に関しては定期的に勉強会を行い、観察の強化と異常の早期発見・合併症の予防に努めております。
また、患者のQOLを高めるために医師やリハビリスタッフ・栄養士などと協力し、患者一人ひとりが自律した安全・安楽な療養生活を送るための支援をさせていただきます。特に、患者や家族の方と同じ視点に立ち、患者や家族の思いを大切にした看護・介護が提供出来るよう心がけています。
スタッフ全員が笑顔を忘れずに、活気あふれる病棟作りを目指していきたいと思っています。
レスパイトケアの利用について
治療法として有効な薬や手術のない神経難病は、特に合併症のない限り在宅療養を余儀なくされます。人工呼吸器を装着するとショートステイの施設利用も困難となり、家族の介護負担はますます大きくなっています。
レスパイトケアとは、このような家族への支援を目的に、一時的に療養者へ入院生活を提供するケアのことです。
また、レスパイトケアの利用にあたっては、当院からの送迎サービスを行っており、家族に大変喜ばれております。
レスパイトケアご利用の家族さまの声
- 家庭の延長という雰囲気が感じられました。
- 回数を重ねるうちに、今は喜んで入所してくれるようになりました。
- 送迎サービスはとても安心できます。