朝の一言

心のケアをさせていただく中で

緩和病棟で心のケアをさせて頂くようになって2年3ヶ月になろうとしています。
最近、未熟なわたしがケアをさせて頂くのではなく、患者さんや家族の方々に、どんなに多く教えて頂いているだろうかと思います。そしてケアは決して一方的なものではないのではとも感じています。
健康を与えられている医療従事者が、病気の方々やご家族に一方的にケアを提供するのではなく、ケアさせて頂く中で、医療従事者もケアされ癒されていると思っています。患者さんやご家族から、優しさ、素直さ、礼儀正しさ、感謝の心や、他者への思いやりなど学ぶことが沢山あります。
年老いたから、病気になったから駄目なのではなく、年老われたから、病気になったから伝えることの出来る貴重なメッセージがあることを知り、今、与えられている仕事を心から感謝しています。
まもなく101歳になられる日野原重明先生は「齢を重ねた自分の存在が、未来を生きる人々のためにこそある」と言われています。
旧約聖書のイザヤ書に「わたしの目にあなたは価高く、尊い、わたしはあなたを愛している」と書かれています。
私たちを創造された神様は、私たちがどんな状態であっても、健康でも、病気でも、人生経験が、社会経験が豊かでも、そうでなくても、一人一人を尊いと言ってくださり愛して下さっています。このメッセージを益々感謝して受け止め、伝える者でありたいと願います。
患者さんたちは「お見舞いに来てくれる人はいる。でもわたしと一緒にいるために来てくれる人はほとんどいない」と言われます。私の知人で、大阪で長く心のケアをされた方、現在もされている方々がいます。彼らの素晴らしいお手本に学びつつ、今、与えられている仕事を心から感謝し、病む人の魂の語りかけに耳を傾ける者になりたいと願います。

朝の一言(2012.8.28)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。

 

安岡病院緩和ケア病棟
看護師 吉岡陽子

 

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7病棟夏祭り

8月17日(金)患者様32名・ご家族41 名の計71名の参加により14時から15時までの1時間夏まつりを開催しました。
催しものでは、マジックショーやヨーヨー釣り、かき氷・たこ焼き・タイ焼き等の軽食を準備しました。マジックショーでは小学生の男の子によりハンカチから花束を出すなど、そのかわいらしさに患者様や御家族も大変喜ばれ、笑顔もたくさん見られました。
また、ヨーヨー釣りでは皆童心にかえり、自分の好きな色のヨーヨーを真剣なまなざしで釣り上げていました。中でもあんこと練乳入りのカキ氷は大変好評で、皆さん美味しいと言われ来年も是非お願いしますとリクエストがありました。
短い時間ではありましたが、何事もなく患者様・ご家族様・スタッフ共に楽しい時間が過ごせた事がよかったです。

 

安岡病院7病棟
看護師長 杉本美子

 

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朝の一言

日本医療機能評価機構受審の準備をしながら、時々思い出していた言葉があります。
小説家の村上春樹氏が「走ることについて」書かれた本があります。
あるマラソンランナーがインタビューで「マラソンのレース中にあなたは何を心の中で唱えながら走っていますか?」と問われた時に答えた言葉です。原文は英語ですが、日本語に訳すと「苦痛は避けがたいが、苦悩には選択肢がある。」となります。「レースからくる苦痛は避けがたいけれど、その苦痛をどのように捉えるのかは、自分に選択肢がある。」と彼は心の中で唱えながら、42.195kmを走りきるようです。
この言葉を医療の現場で置き換えてみますと「癌や認知症、神経難病に選ばれたことは避けがたいけれど、それらの病を抱え苦悩しながらもどのように生きるかは、選択肢がある。」となるかと思います。選択肢を可能性、希望と言い換えても良いかもしれません。
医療人として、患者様やご家族の生きる選択肢を広げるお手伝いができ、難しいことですがそれが自身の生きがいとなればこれに勝るものはないかもしれません。
毎朝、当院で唱和している「あなたの歓びが私の生きがいです」という松涛会グループ全体の理念は、このことを言っていると思っています。
来週は、待ちに待った日本医療機能評価受審日がやってきます。受審は避けがたいけれど、当院のありのままのケアをみてもらえれば、道は開けると思います。それぞれの持ち場で、最善を尽くしましょう。

朝の一言(2012.8.1)より
※松涛会グループの各拠点では毎朝、松下幸之助の朗読、朝の一言を行っています。

 

安岡病院
副院長 戸田健一

 

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