朝の一言「介護して思う事」
福沢諭吉は、幕末から明治中期の日本を代表する思想家、教育家として知られています。今は1万円札の顔としてよく知られていますが、私は福沢諭吉の心訓7か条の中の第5条の「世の中で一番尊い事は人の為に奉仕し決して恩をきせない事」という言葉にとても熱いものを感じます。
現代は物や情報があふれ、どんどんと変わりゆく世の中ですが、今も昔も変わって欲しくない事は人の心、昔の人たちの心情は現代の人にはまねできないほど、奥深く、優しくそして謙虚であると思います。今、私は介護病棟で高齢者の方の介護をする仕事についていますが、いつもありがたく思っていることは患者様より手を合わせて「ありがとう」と言っていただける事です。これほど幸せな言葉はありません。私でも少しは役に立っているのかと心の中で思いつつ「こちらこそ」と手を合わせる毎日です。
介護病棟(7病棟)
介護士 石丸治江

接遇研修
8月2日、毎年恒例の顧客満足度向上・接遇委員会主催の接遇研修を開催しました。
今年度は、三井住友海上火災保険会社、経営サポートセンターの向井孝行様を講師に招き、討議、発表、質問を交えた研修会でした。まず、医療の場面で接遇が重視されてきた背景の説明があり、イントロダクションとして、点を線で結ぶゲームから、「変化に対応する為には、固定概念を取り払う事が必要」である事を学びました。本題では、松涛会の理念、基本方針を質問され、理念は、行動基準の統一、価値観の共有、地域社会・患者様・同僚への約束であり、改めて理念の重要性を感じました。
今回の研修は、身だしなみ、言葉遣いなど具体的なノウハウではなく、松涛会の理念から、なぜ接遇が大切なのかを考えていく視点を変えての研修であり、今後の接遇教育に役立てていきたいと思います。
顧客満足度向上・接遇委員会
接遇チーム 水野佳代子
朝の一言
私が安岡病院に入職して一年と三ヵ月が経とうとしています。四月に入職してからセラピストとしてたくさんの壁にぶち当たりました。
「どうしたらもっと患者さんが良くなるのか?」「どうしたら患者さんが元気に毎日を過ごす事が出来るのか?」多くの事を悩み、考えがまとまらない事が続きました。そんな時、サポートして下さったのは同じ部署の先輩方です。私が悩んでいる事を一から全て聞いて相談にのって下さいました。様々なアドバイス、時には厳しい意見・指導をしてくださりました。
一番印象に残った事は「まず患者さんがこれから毎日幸せに暮らせることを一番に考えて、それから自分がしなければならない事を考え行動に移す事が大切」という言葉です。私は今でもこの教えを忘れず、この言葉を大切にしています。
今年の四月から新人が入職して自分にも後輩ができました。後輩たちも去年の自分と同じような悩みを持っていると思います。去年自分が先輩方に悩みを聞いてもらったように、今度は自分が後輩たちのために何か力になれればいいなと思います。そして、後輩たちと共にセラピストとして、社会人として成長できればと思います。
これからも患者さんのために全身全霊を込めて努力していきたいと思います。
安岡病院 リハビリテーション科
立野亮介
朝の一言「これからも…」
私は昨年4月からコスモス訪問看護ステーションで勤務しております。
御本人、家族と密に関わる訪問看護の仕事は、看護分野の中で医療の原点であると言えると思います。
訪問看護の仕事を通じ、最も感動することは御本人と家族の力を感じる時です。
退院後、在宅生活を続けていかれるうちに、ADLが拡大され、表情も豊かになられ、自宅は御本人にとって、一番リフレッシュ出来る場所。きっと安心されるのでしょう。
場所が身体に与える影響は本当に大きいと感じます。
状態が良くなっていく…。その過程を共に感じる事が出来るのは、大きな喜びです。
その反面に悪くなる方もいらっしゃいます。バイタルサインだけではなく、御本人のいつもと違う表情や訴え等を見極め、異常の早期発見に努めていきたいと思います。
まだまだ未熟ですが、これからも御本人、家族の力を感じながら、素敵な笑顔に出会えるように、知識や技術を更新し、観察力を高め、日々自己研鑽に努めていきたいと思います。
そして地域の方々へ貢献していきたいと思います。
コスモス訪問看護ステーション
看護師 大石紀子

医療安全研修会「BLS&ALS」
本年度の医療安全対策委員会の研修テーマとして、BLS(一次救命処置)ALS(二次救命処置)を取り上げ、全職員対象に急変時の対応について学ぶ研修会を企画した。それに際して医療安全対策委員会では、「下関厚生病院」副院長の森永俊彦先生に講演を依頼した。
BLSとは、具体的に
・緊急事態の評価が出来る
・気道確保、呼吸・循環を十分に保つこと(胸骨圧迫)
・早期の除細動
であり、その一つ一つの作業の内容が具体的に説明された。とてもわかりやすく、あっという間の一時間だった。以前やはり医療安全の研修で「AED」の実習が行われたが、その際にはただ傍観するだけだったことが少し悔やまれた。講演内容は理解出来たとしても、もし実際の立場になったら、果たしてどこまで冷静に対応出来るか不安が残った。
参加したスタッフも真剣に聞き入ってメモを取っていた。主催した立場としては、意義ある研修会であったと思う。
さらに個人的にはいつも講演に参加して思うことだが、直後に復習して自分の知識として構築していくよう心掛けたいと今回は強く感じた。
次回、講師の先生が可能であれば、さらに二次救命処置について詳しい講演をお願いしたいと思う。
さらには、医療機器メーカーとタイアップして、実際に体験出来る研修会が計画出来るよう、医療安全委員会としても室員で取り組んでいきたいと思う。
医療安全管理室
薬局長 花谷美緒子