朝の一言「ケアされたと感じること」
先日、私の母は手術のため入院しました。そして手術した翌日から、すでに退屈した母からのメールが次々と届くようになり、早々に退院することにしました。
退院の手続きを頼んだ担当の看護師は、母の説明を最後まで聞かずに遮り「だからこういうことでしょ」と内容がくい違うことを言ったため、「どうして患者の話をきちんと聴かないのだろう」と私は疑問に思いましたが、母は「看護師さんって、ゆっくり話をする暇もないぐらい本当に忙しいのね、可哀想に」と同情していました。その後、主治医の先生が病室に来られ、手術が素晴らしく成功したと言われました。そして、自分の手術がどれほど完璧なものであったかを何度も繰り返し言うため、私は相槌も褒め言葉も打ち止めになり、内心「こだわるなぁ…」とうんざりしましたが、母は「それだけ自信たっぷりに言ってもらえたら安心できる」と喜んでいました。受け取り方は人それぞれだと感じ、ふと以前に調べた研究のことを思い出しました。
それは、終末期の患者が医療従事者から「ケアされた」と感じるのはどのようなことかを、患者自身にアンケート調査した研究でした。その中で「安心できる技術や処置」が最も「ケアされた」と感じ、話を聞いてくれることや丁寧な対応は低く評価されていました。私はその研究結果に少なからず衝撃を覚えたのですが、病院という場所では適切な医療を提供されることが第一の欲求であり、対応はその更に次の次元なのだろうと解釈しました。
緩和ケア病棟では、患者様やご家族の気持ちを大切に受け止めてケアをすることが大前提ですが、患者様やご家族の希望に添うためには、やはり知識や技術が必要な場面が多々あります。患者様とご家族が、安岡病院の緩和ケアを選んで良かったと感じていただけるように、知識や技術を磨き、患者様とご家族が「ケアされた」と感じられる対応を心がけ、ケアを提供していきたいと思います。
緩和ケア病棟
看護師 有光由美

朝の一言「介護して思う事」
福沢諭吉は、幕末から明治中期の日本を代表する思想家、教育家として知られています。今は1万円札の顔としてよく知られていますが、私は福沢諭吉の心訓7か条の中の第5条の「世の中で一番尊い事は人の為に奉仕し決して恩をきせない事」という言葉にとても熱いものを感じます。
現代は物や情報があふれ、どんどんと変わりゆく世の中ですが、今も昔も変わって欲しくない事は人の心、昔の人たちの心情は現代の人にはまねできないほど、奥深く、優しくそして謙虚であると思います。今、私は介護病棟で高齢者の方の介護をする仕事についていますが、いつもありがたく思っていることは患者様より手を合わせて「ありがとう」と言っていただける事です。これほど幸せな言葉はありません。私でも少しは役に立っているのかと心の中で思いつつ「こちらこそ」と手を合わせる毎日です。
介護病棟(7病棟)
介護士 石丸治江

接遇研修
8月2日、毎年恒例の顧客満足度向上・接遇委員会主催の接遇研修を開催しました。
今年度は、三井住友海上火災保険会社、経営サポートセンターの向井孝行様を講師に招き、討議、発表、質問を交えた研修会でした。まず、医療の場面で接遇が重視されてきた背景の説明があり、イントロダクションとして、点を線で結ぶゲームから、「変化に対応する為には、固定概念を取り払う事が必要」である事を学びました。本題では、松涛会の理念、基本方針を質問され、理念は、行動基準の統一、価値観の共有、地域社会・患者様・同僚への約束であり、改めて理念の重要性を感じました。
今回の研修は、身だしなみ、言葉遣いなど具体的なノウハウではなく、松涛会の理念から、なぜ接遇が大切なのかを考えていく視点を変えての研修であり、今後の接遇教育に役立てていきたいと思います。
顧客満足度向上・接遇委員会
接遇チーム 水野佳代子
山の田内科院長の新作本のご紹介
山の田内科の佐田院長の新著が東洋出版(文京区)から出版となりました。
タイトルは、『ほう、妊婦がくるたびウサギを殺すのかね』です。
毎日新聞(7月16日、朝刊)紙上の紹介記事を引用します。
きっと、きっと誰かに話してみたくなる。
好評第一作『物影のキングコング』に続く
抱腹絶倒のからだシリーズ、第二作。
こんなに楽しいカラだのこと。
ぱっと開いて、そこを読んで下さい。
価格は1000円(消費税別)です。全国、大手の書店の店頭にはならべられているようです。
書店の店頭に無ければ、ご注文となります。インターネット注文が迅速です。(翌日には届く)。
第一作「物影のキングコング」も全国書店で続刷が販売中です。価格は1500円(消費税別)です。

朝の一言
私が安岡病院に入職して一年と三ヵ月が経とうとしています。四月に入職してからセラピストとしてたくさんの壁にぶち当たりました。
「どうしたらもっと患者さんが良くなるのか?」「どうしたら患者さんが元気に毎日を過ごす事が出来るのか?」多くの事を悩み、考えがまとまらない事が続きました。そんな時、サポートして下さったのは同じ部署の先輩方です。私が悩んでいる事を一から全て聞いて相談にのって下さいました。様々なアドバイス、時には厳しい意見・指導をしてくださりました。
一番印象に残った事は「まず患者さんがこれから毎日幸せに暮らせることを一番に考えて、それから自分がしなければならない事を考え行動に移す事が大切」という言葉です。私は今でもこの教えを忘れず、この言葉を大切にしています。
今年の四月から新人が入職して自分にも後輩ができました。後輩たちも去年の自分と同じような悩みを持っていると思います。去年自分が先輩方に悩みを聞いてもらったように、今度は自分が後輩たちのために何か力になれればいいなと思います。そして、後輩たちと共にセラピストとして、社会人として成長できればと思います。
これからも患者さんのために全身全霊を込めて努力していきたいと思います。
安岡病院 リハビリテーション科
立野亮介